オアフ島西部マカハ在住のアーティスト、アンジェリーナ・ムーア（Angelina Moore）さん。母親の故郷であるカナダのオタワで誕生したアンジェリーナさんは、子供時代に家族と共にフロリダ州へ移住しすくすくと育ちました。フロリダ州キーウェストでの生活を通じ、海との生活がかけがえのないものとなったアンジェリーナさんは、20年以上前にハワイへ移住し活動を続けています。
アクリルや水彩で生き生きと描くアンジェリーナさんの作品の製品への落とし込み方はユニーク。一般的なペーパープリントやキャンバスではなく、柔らかいジャージー素材のTシャツやワンピースに、自らのアートをプリントしたコレクションを発表しているのがアンジェリーナさんのスタイルなのです。
アンジェリーナさんがビジネスを立ち上げたのは、2012年のこと。着心地が良く、ハワイの自然を全面に押し出し、気分が上がるような洋服を見つけられなかったアンジェリーナさんは、ハワイの自然をテーマにした女性と子供向けのアパレルブランド、カイ・ワヒネ・デザインズ（Kai Wahine Designs）を設立しました。
アートスクールにもビジネススクールにも通ったことがなく、独学で学んできたアンジェリーナさん。家庭の事情で16歳で高校を中退したアンジェリーナさんは、起業家でジュエリーデザイナーだった母親に連れられ、フロリダ以外にもメキシコ、カリフォルニア、カリブ海を若くして旅し、ジュエリー販売の手伝いをしていました。
「絵は独学だけど、ビジネスや営業方法などは全て母から学びました。母は、現在はフロリダに戻りましたがハワイに住んでいたこともあり、当時母のジュエリーを販売してくれていた小売店が、今では私のブランドのバイヤーになるなど縁を感じています」とアンジェリーナさん。
現在は、ドールプランテーション（Dole Plantation）、ポリネシアン・カルチャー・センター（Polynesian Cultural Center）やダニエル K. イノウエ空港（Daniel K. Inouye International Airport）内のギフトショップなど大きな取引をしているアンジェリーナさん。しかし、ビジネスの道のりは簡単ではありませんでした。
ブランドを設立した当時は、ロサンゼルスで買い付けた生地をハワイで縫製し、オアフ島西部にあった染め工場で、Tシャツを染色しプリントをした100％メイドインハワイの衣料品を製造していました。
高コストであるのがハワイ製。10ドルのコストをかけて作った製品を14ドルで販売していたアンジェリーナさんは、メイドインハワイのアパレルブランドとしてその名が知られるようになりました。
ところが、次第にコストがかさんで借金を抱えてしまうように。一から築いたプロダクションのシステムを、デザイン、プリント全て変更しなければならない危機が訪れたのです。
現在は縫製やアートのデジタルプリントはアウトソースをしてコストをセーブ。しかしながら、現在も小さなプリント部分はオアフ島の印刷工場にお願いして、少しでもハワイの産業をサポートしているのです。
「いろいろな国を旅してきましたが、今はハワイが私の故郷となりました。ハワイ以外にはもう住めません。ハワイでの生活に感謝いっぱいです。
私のアートを通じてハワイで過ごした時間を思い出してもらえたら嬉しいです。また、少しでも日々の生活の中で楽しさを感じてもらえたらと思っています。」
アンジェリーナさんのアートを身につけてハワイをより身近に感じてみませんか？
ウェブサイト: https://www.kaiwahinedesigns.com
インスタグラム: https://www.instagram.com/kaiwahine_hawaii/
[取扱店舗]
-Aloha Lane (アラモアナセンター 1階)
1450 Ala Moana Blvd #1059, Honolulu, HI 96814
(808) 638-3913
-Dole Plantation
64-1550 Kamehameha Hwy, Wahiawa, HI 96786
(808) 621-8408
-DFS (ダニエル K.イノウエ国際空港)
300 Rodgers Blvd, Honolulu, HI 96819
(808) 208-5540
-Polynesian Cultural Center
55-370 Kamehameha Hwy, Laie, HI 96762
(800) 367-7060
-Waimea Valley
Waimea Valley Rd, Haleiwa, HI 96712
(808) 638-7766
など。
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