メリーモナーク(陽気な王様)というニックネームを持つ、ハワイ王朝第7代君主デビッド・カラーカウア王は、1882年、アメリカで唯一の宮殿である「イオラニ・パレス」を完成させた王様です。
写真は、カーラカウア王の生誕(1836年11月16日生れ)を祝う装飾の今年版。その様子は、彼の生誕50周年を2週間に渡ってお祝いした1886年当時を忠実に復刻したそうです。
王国のシンボルカラーであった赤、青、白の布が建物に装飾され、正面玄関には、カラーカウア王の旗とハワイ王国の旗が掲げられています。また、ルーフトップのセンターには、今年、新調されたカラーカウア王の旗も掲揚されました。普段はハワイ州旗ですのでこの様子は非常に貴重なものです。ハワイ旅行の際はイオラニ宮殿にてハワイ王朝の歴史を学んで下さいね。
さて、カッティング・エッジ的な感覚を持っていたカラーカウア王は、1881年に敢行した世界周遊の旅の間に、当時は一般的にはまだ普及していない数々の文明の利器、たとえば、「電気」「電話」「水洗トイレ」「エレベーター」などを手に入れ、理想のイオラニ宮殿にするために最新鋭のアイテムを取り入れていきます。
また、カラーカウア王は、ハワイエンターテイメントの世界にも尽力を尽くし、キリスト教普及と共に禁止されていたフラを復活させたり、宮殿内で音楽会を数多く催ししました。イオラニ宮殿内の青の間にはピアノが置いてありますが、晩餐後、来賓をもてなすための小音楽会を開いたり、2階の黄金の間では音楽の制作活動をしたと言われています。
ハワイ生れの楽器「ウクレレ」は、元々、ポルトガル移民が持ち込んだが楽器がオリジナルと言われますが、そのウクレレの職人第1号は、ポルトガル移民のオーガスト・ディアスという家具職人。カラーカウア王は、ハワイ原産のコアの木を使った家具職人のオーガストに、自分がデザインしたウクレレをコアで作らせ、ウクレレ・メーカーとしてバックアップしました。
今日のウクレレの多くが、コア製である所以、、、、
実は、カラーカウア王のアイデアだったわけです。あっぱれ、王様。
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