ハワイ王朝最後の君主、リリウオカラニ女王の妹君、プリンセス・ミリアム・リケリケの作品「アイナハウ」はフラで踊られる方も多いポピュラーソングです。
AINAHAUは、直訳すると、ハウツリーの土地という意味。1875年10月16日にスコットランド人のアーキボールド・グレゴーンとプリンセス・ミリアム・リケリケの間に生まれたプリンセス・カイウラニは、ゴッドマザーであるルース・ケエエコーラニから、およそ1万2千坪の土地「アイナハウ」をゆずり受けます。
アイナハウは、現在のハイアットリージェンシーワイキキ、プリンセスカイウラニホテル、モアナサーフライダー、ロイヤルハワイアンセンターの辺りの一角にあたります。プリンセス・リケリケが、花々が咲き乱れ、潮騒が感じられるこのアイナハウという広大なガーデンを「涼しく気持ちのよい土地」と名付けたそうです。そして、その庭園の敷地内に、2階建ての家を建てて一家は、住んでいました。
アイナハウの曲の歌詞の中で、このように歌われています。
木々に花々が咲き、バラの甘い香りが漂う、
黄色の羽の鳥がさえずり、やしの木の葉がさよそよとなびき、
海の潮の香りも感じる、
愛がたくさん詰まった家、アイナハウ、、、、、
生粋のハワイアンであったプリンセス・ミリアム・リケリケと、全く違った環境から来た、ひとまわり以上も年上のスコットランド人の夫との結婚生活は、決してスムーズではなかったのだと、彼女の遺した手紙からも推測できますが、このアイナハウの土地が、どんなに彼女の心の慰めになったかは、容易に理解できます。
時代が移り変わって、周囲の景色は全く、変わってしまいましたが、このアイナハウで感じるアイランドブリーズはプリンセス・ミリアム・リケリケが感じたやさしい、たおやかな風と変わらないような気がします。
写真は、クヒオ通りとカイウラニ通りの角のアイナハウパークに立つプリンセス・カイウラニの銅像です。
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