かつて、ハワイは、王様が国の政をつかさどる王国でした。
第7代君主、カラカウア王の誕生日は、11月16日、今年は生誕177年です。毎年、ハワイ時間の11月16日には、彼が建てたアメリカ唯一の宮殿、「イオラニパレス」で王様の生誕をお祝いする式典が行われます。ハワイ州旗の色である赤、青、白の布で、デコレーションされます。
文献を見ると、カラカウア王は新しいテクノロジーが大好きな王様だったようで、1882年に建てたイオラニ宮殿には、当時珍しい電気や電話、水洗トイレ、エレベーターも設置されていました。カラカウア王が世界を周遊した際、電球を発明したエジソンや電話を発明したベルも、ハイテク好きのハワイ王国の王様に会ったと言われています。
また、当時、世界の天文学者達をわかせた、1874年の金星の日面通過の際、カラカウア王も当然興味を持たれ、観測後、天文学者達を集め、天文学の話や天体観測のレンズについての知識を高められたそうです。
その王様が、ハワイを初めて統一したカメハメハ大王に敬意をこめて作詞した曲が、現在、ハワイ州歌となっている「ハワイ・ポノイ」。
1881年3月4日に横浜港で、世界周遊の途中で立ち寄られたカラカウア王を明治政府は、この「ハワイ・ポノイ」で出迎えたと言われています。
ハワイ旅行の際は、是非、イオラニ宮殿の見学をしてみて下さい。
ハワイに対する新たな発見がきっとあると思います。