プロフィール
マウイ島出身、シンガー&ソングライター、クムフラ。
友人たちの勧めでレコーディングしたデビュー作『Kawaipunahele』(1994)がハワイ音楽史上空前の大ヒット。
美しいメロディとアコースティックなサウンドにのせた詩情あふれるハワイ語詞のオリジナル・ソングの数々にハワイ中が酔いしれた。
1995年、ナ・ホク・ハノハノ最優秀ハワイアン・アルバム賞、新人賞、最優秀男性ボーカル賞、最優秀アルバム賞など全5部門を制覇する。
フラのバックグラウンドを持つ、ハワイアン・カルチャーを背負ったシンガーだったことが、彼の人気を支えるように作用した。それまでハワイアン・ミュージックやフラ・ソングというものに親しんでいなかった層のハワイのオーディエンスをも一気に惹きつける力を持っていた。
『Lei Haliʻa』(1995)、『E Ō Mai』(1997)、『Melelana』(1999)、『Keʻalaokamaile』(2003)まで、10年間で5枚のオリジナル・アルバムを発表。それらはすべて大ヒットを記録し、ケアリイはハワイを代表するトップ・アーティストとして不動の地位を築いた。
2006年、クリスマス・アルバム『Maluhia』のリリースを最後に新作のリリースが途絶える。
その間アーティストとしての活動を縮小し、クムフラとして自身のハーラウをフラ競技会最高峰メリー・モナークに出場させることに挑戦。
2009年から3年連続でメリー・モナークに出場したケアリイと彼のハーラウ「ケアラオカマイレ」は、2009年にソロ部門「ミスアロハフラ」優勝、2010年に女性団体部門優勝、そして2011年に総合優勝を果たし、フラ界でもトップの座を獲得した。
2014年、レコーディング・アーティストとしてのブランクを破って『Kawaiokalena』をリリース、翌年ナ・ホク・ハノハノ8部門受賞という快挙を成し遂げた。
ハワイはもちろん米本土や日本での人気も確実なものにして名実ともにビッグスターになった後も、フラ&ハワイ文化継承の担い手という立場を守り続けるケアリイ・レイシェル。フラダンサーのための音楽を最高のクオリティーで生み出し、フラのための音楽マーケットとフラ&ハワイ文化への理解を押し広げることを目指したケアリイ・レイシェルの名前は歴史に残る。
ディスコグラフィー
『Kawaipunahele』(1994)
『Lei Haliʻa』(1995)
『E Ō Mai』(1997)
『Melelana』(1999)
『Keʻalaokamaile』(2003)
『Maluhia』(2006)
『Kawaiokalena』(2014)