プロフィール
ハワイ島出身のシンガー・ソングライター。
日本名かと思わされる「キミエ」だが、彼女はポルトガル系ハワイアン。
音楽に目覚めた少女は、14歳でギターを手にして曲作りを始めた。
イズラエル・カマカヴィヴォオレからローリン・ヒルまで、幅広い音楽から影響を受けながら、ゆっくりと自身のミュージック・スタイルを熟成させていった。
彼女が紡ぎ出すR&Bやレゲエのスパイスを効かせたアイランド・ミュージックは、ハワイの太陽、海、風の匂いが充満している。それがとてもいい形で表れたのが2015年のアルバム『Kimie Miner』。『Bottom of a Rainbow』『Love's in the Melody』などの優れた楽曲のなかでとくに際立ったのが『New Day』だった。アイランド・ガールの心情が、心地良いアコースティック・ギターの音色とリズムに乗せて歌われる曲だ。ハワイのラジオ局から頻繁に流れはじめ、魅力的なキミエのボーカルに多くのローカルが惹きつけられた。そして翌年、ついにナ・ホク・ハノハノ2016コンテンポラリー・アルバム部門で初受賞を果たし、彼女の才能が広く認められることになった。
その後、出産を経て子育てをしながら制作した次作アルバム『Proud as the Sun』(2017)に先駆けてシングル・リリースされた『Bamboo』が大ヒット。女性目線のメッセージ性のある歌詞も含め、独自の音楽性が確立された感があるキミエ・マイナーの人気は決定的なものとなった。ナ・ホク・ハノハノ2018で『Bamboo』は楽曲賞に選ばれ、『Proud as the Sun』で女性ボーカリスト賞を受賞した。
ミュージック・ビデオの制作配信にも積極的なのでぜひチェックしてほしい。美しいハワイの景色のなか撮影された映像からも、彼女の魅力を存分に見出すことができるはずだ。
ディスコグラフィ―
Children of the Sea (2020: single)
Hawaiian Lullaby (2019: Compilation Album)
“Highway in the Sun” from The Songs of C&K (2018: Collaborative Album)
Proud as the Sun (2017)
Kimie Miner (2015)
To the Sea (2013)
Distant Traveler (2009)