3/26はプリンス クヒオデー (クヒオ王子の誕生日)

2021.03.27

プリンスクヒオ

クヒオ王子 (本名 Prince Jonah Kūhiō Kalaniʻanaole Piʻikoi) は、1871年(明治4年)3月26日、カウアイ島で誕生しました。

カラカウア王のお后カピオラニの甥にあたり、少年時代は王妃の養子(ハナイ hānai )として、ホノルルのロイヤルスクールとプナホウ校で学び、育ちました。

21歳の時に、リリウオカラニ女王が王権を放棄し、ハワイ王国が終りを告げ、ハワイ共和国の時代になりますが、2年後には王権を取り戻そうという動きが活発化し、クヒオもその動きに加わりました。しかし、ハワイ共和国への反逆罪で逮捕され、1年近く収監されてました。その後も政治活動を継続していたクヒオは、ハワイが準州になってからは共和党員としてワシントンD. C. で準州選出の米合衆国議員を務めました。

ワイキキのダイアモンドヘッド側、カラカウア大通りが直接海に接するあたりをクヒオビーチと呼ばれ、その名の由来となった「クヒオ王子」の像が、聖オーガスチン教会の道路を挟んだ海側に、ビーチを背景にたたずんでいます。
ハワイ王国が終りを告げてハワイ共和国となり、米合衆国の準州になっていく時代を生き抜き、1922年(大正11年)、50歳で他界したハワイ王家の末裔の姿を偲ぶことが出来ます。

プリンス・クヒオ・デイ・セレブレーション

王国最後の王子として、準州時代も引き続きハワイを代表する立場にあったその生涯を称え、地元に貢献した功績を継承していくために、クヒオの誕生日をハワイ独自の休日と定めたのがこのプリンス・クヒオ・デイです。
3月26日には、毎年各所でプリンス・クヒオ・デイ・セレブレーションと呼ばれるお祝いが行われます。

ワイキキでは毎年、カラカウア通りでクヒオを称えるパレードが行われますが、昨年に続き、今年も新型コロナウイルス感染症の影響でパレードの実施はありませんでした。

通常は、黒のフロックコートや背広に身を包んだハワイアンの男性や、黒いドレスにレイを掛け、パンダナス(ハラ hala )の葉を編んで作った帽子( pāpale )を被った女性がカラカウア通りを行進します。そして、忘れてはならないのが、肩を隠す程度の大きさの、王家の者であることを表すケープ(キプカ kīpuka )です。

2021年3月267日は、ワイキキのクヒオ王子像の前で、ほら貝を吹き、チャントを唱え、祈りを捧げました。そして、クヒオ王子像へのレイ献花を行いました。

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