ハワイ州は、これまで訪問者数を増やすための観光戦略を優先し、その結果、2019年は、渡航者数が年間1000万人超え、ハワイの自然環境に大きな影響を与え、住民の観光業への満足度が低下していました。
それを受けハワイ・ツーリズム・オーソリティは、旅行者も住民も満足する観光地としてマーケティング戦略に転換しました。
そして、「2025年までのハワイ州観光戦略」では、「自然保全」「文化継承」「コミュニティリレーション」「ブランドマーケティング」を主軸の4本柱として掲げました。
各島で、ローカルコミュニティと共に、観光戦略を立案し、ハワイのブランドを維持、強化しながら、自然環境、文化継承、コミュニティリレーションに焦点をあて、持続可能な社会を作り上げていくことを目指しています。そのための主要な評価指標(KPI)として、訪問者数ではなく、「住民の満足度」、「旅行者の満足度」、「1日あたりの渡航者による消費額」、「渡航者による総消費額」を設定しています。