ハワイでの学習素材:海洋学

2021.11.17

ハワイで学ぶ海洋学

太平洋の中心に位置し、広大な海に囲まれたハワイは、まさに「研究素材の宝庫」です。サンゴ礁、カラフルな熱帯魚、大きな遠洋魚、イルカ、クジラ、海藻など様々な海洋生物が生息しています。そのため、ハワイの海洋学は、全⽶でも屈指のレベルを誇り、大学では専門学科を設けているなど、プログラムが充実しています。年間を通じて気候に恵まれているため、季節を選ばず、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」に関連する多数のフィールドワークを⾏う事ができます。

具体的には、ワイキキ水族館(オアフ島)、マウイオーシャンセンター(マウイ島)、モクパパパ・ディスカバリー・センター(ハワイ島)といった場所で、海洋生物に触れながら海洋学について学べます。

ワイキキ水族館

ワイキキのカピオラニ公園付近にある水族館。1904年に開館し、1919年から海洋学で知られる「ハワイ大学」が管理する全米で3番目に古い水族館。ハワイ諸島や南太平洋の熱帯魚や豊富な種類のサンゴ礁など500種類3500以上の生き物が展示されています。ハワイ州魚であるフムフムヌクヌクアプアアやハワイアンモンクシールも鑑賞できます。
館内の展示室は、地域や生物別に分けられ、無料の日本語音声ガイドにて各展示について学べるように工夫されています。

ワイキキ水族館には、これまで25,000校以上の学生が訪問されていますが、小学校、中学校、高校生、大学生、大人と対象別の教育プログラムがあります。館内には教室(定員50名)あり。

マウイオーシャンセンター

マウイ島中部マアラエア湾にあるハワイ最大規模の水族館「マウイ・オーシャン・センター」では、総面積3エーカーの敷地内に、世界有数の珊瑚礁やウミガメをはじめ、ハワイ固有の海洋生物を多く展示しています。ハワイの海の神秘と海洋生物への理解を深め、環境の保護を促進する目的で1998年に設立しました。

海洋学者によるプレゼンテーションや最先端の展示を通して、広大な外洋の世界へと海中世界の探検や、ハワイの歴史や文化に触れ、海洋環境への理解を深めることができます。60の展示では、ハワイの海に生息する海洋生物が生態系に近い環境で飼育されています。中でも2,000種類以上の熱帯魚やサメやマンタレイを間近で見ることのできる全長16.5mのトンネル水槽は、同館最大のアトラクションのひとつです。タンクの中でのダイビング体験(有料)や子供向けのツアーも実施しています。

モクパパパ・ディスカバリー・センター

ハワイ島ヒロ・ダウンタウンに位置するハワイ諸島の生態系、環境や歴史、文化も学べる学習センターがあります。
このセンターでは、2010年にハワイの第2の世界遺産として登録されたパパハナウモクアケア海洋保護区について学べます。また、コーラルリーフの水槽展示からハワイ諸島周辺の海洋環境についても学習できます。

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