ハワイでの学習素材:地質学

2021.11.23

地質学を学ぶのに絶好のハワイ

ハワイ諸島は、周辺の大陸や諸島から3000km以上も離れ、地球上でこのようなロケーションにある島は、ハワイしかありません。また、これまで大陸と地続きになったことがないため、独自の自然体系が発達してきました。
ハワイ諸島自体は、地底のマグマが上昇したことで島が出現しました。地表に噴出したマグマは溶岩と呼ばれ、海底に出現した溶岩は堆積を繰り返しながら隆起し、島が誕生しました。特にハワイ島は、キラウエア、マウナロア、フアラライ、マウナケア、コハラの5つの火山から成り立ち、現在も、キラウエア火山とマウナケア火山は世界で最も活発に活動している火山であり、地理的・地質的な観点からに研究者も注目する特徴を備えています。

ハワイ火山国立公園(ハワイ島)

ハワイ火山国立公園には、マウナロアとキラウエアの2つの活火山があり、世界で最も活発な火山活動を続けています。1295平方キロメートルの公園内にあるこれらの火山は、地質学的、地理学的、生物学的、文化遺産の見地から、ハワイを象徴する存在です。巨大なカルデラ、火口、溶岩湖、黒砂海岸など、7000万年以上にわたって連綿と続いています。今でも火山活動を続けるキラウエア、マウナロアの火山活動は、予測可能で、安全に見学することができます。ハワイ火山国立公園は、固有の動植物が様々な自然生態の中で生息している、手つかずの自然区域としてはハワイで最大規模の広さです。

ハレアカラ国立公園(マウイ島)

南から東の海岸線に広がるハレアカラ国立公園には、マウイ島で最も高い標高3,055mのハレアカラがあります。ハレアカラ火山は世界最大級の休火山です。総面積120キロ平方メートルのハレアカラは、クレーターも直径12キロと広大。クレーターには火口丘が11箇所も盛りあがり、赤茶色の土砂が創りあげるその様子は神秘的かつ独特で、まさに別世界です。

山頂近くは、時に積雪もありながら、海岸沿いのキパフル地区では気温が30度近くまで上がることもあり、川、滝に恵まれ緑豊かな熱帯エリアがあるなど、気候の幅、標高の差から、国立公園内は幅広い種類の動植物が生息しています。これまで公園内で850種の植物が確認され、そのうち400種以上がハワイ原生植物、300以上がハワイ固有種です。銀剣草など、珍しい高山植物もここで見ることができます。

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