ハワイには、さまざまな気候が共存し、ケッペン天候区分では世界にある17の気候区分のうち15があると言われています。気候、土地の高低、肥沃な土壌、栄養豊富な海水など恵まれた条件のおかげで、ハワイでは幅広い種類の農産物や海産物が収穫できます。
地産地消で支えられる持続可能な農業希少種として世界的にも有名なコナ・コーヒーをはじめ、ハワイでは農業が盛んです。特にハワイでは自然(大地)を大切にする文化(Aloha ʻĀina=アロハアイナ)が根づいているため、環境保全に深く関わるオーガニック農業や地産地消の考えが広く浸透しています。ある一定の基準を満たしたハワイ産農産品を認定するハワイ州農務局の「シールズ・オブ・クオリティ」はその一例です。視察可能な農園も多いほか、収穫したての野菜やフルーツが並ぶ「ファーマーズ・マーケット」も身近にハワイの農業や生活に触れられる機会として人気を集めています。また水産業では、ハワイ島で豊富なミネラルを含む海洋深層水を使ったアワビ、ロブスターやカキなどの養殖が行われています。