ハワイ州は2021年9月25日、森林を守るための世界的な取り組みの一環として、2030年までにハワイ全体で1億本の木を植え、復元することを公約しました。この誓いはハワイ州土地・天然資源局(DLNR)、ハワイ州運輸局、ハワイ州防衛局の長官によって支持され、今後10年間に毎年1千万本の木を植樹することを目標にしています。
ハワイ州、2030年までに1億本の木を植樹することを発表
2022.01.14ハワイ州のこの取り組みは、国連が2021年〜2030年を「生態系回復の10年間」と定めた目標を支援するために、2020年8月にスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会で打ち出された、世界に1兆本の木を植えることを目指す「1t.org」プロジェクトを支援するものです。また、ハワイ州だけでなく、全米の企業、市町村、個人、団体が米国内の森林保護活動に積極的に参加を表明しています。
イゲ州知事は、「私たちの島は、地球の縮図です。2016年にサステナブル・ハワイ・イニシアティブ*を発表したとき、私たちのコミュニティは、私たちが排出する以上の温室効果ガスを吸収することコミットメントを支持していることを知りました。これらの目標を達成するために誰でも何かをすることができ、森林再生、流域、海洋環境のプログラムをサポートすることに関わることができます。」と述べ世界中のリーダーたちとともに、こうした取り組みの緊急性を強調しています。
DLNRのスザンヌ・ケース長官は、「森林炭素プロジェクトは、気候変動の主な原因となる温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を回収します。2017年、ハワイの森林は2.69トンのCO2を吸収したと報告されています。2030年までにこれを増やすことが私たちの公約です。」と説明し、「4万3,000エーカーの森林を永久に保護し、さらに10万6,816エーカーの流域を野生の偶蹄類から守るために保護柵を建設し、この数を確実に増やします」と付け加えました。
1億本の植樹目標達成の鍵は、流域パートナーシップとDLNRの森林管理プログラムによる民間パートナーの協力です。私有地の森林を確実に保護するためには、自然資源管理、保全地役権、州による土地取得などが有効です。DLNRはまた、連邦政府のパートナーと協力して、優先的な森林を州の保護のもとで永続的に保全するための購入資金を調達し続ける予定です。
*Sustainable Hawaiʻi Initiative:ハワイ州は官民一体となってアロハプラスチャレンジを通して持続可能な社会目標を掲げています。
オリジナルニュースリリース(英語)
09/25/21-STATE PLEDGES ONE HUNDRED MILLION TREES TO BE CONSERVED, RESTORED, OR GROWN BY 2030
https://dlnr.hawaii.gov/blog/2021/09/25/nr21-169/