ハワイ州、東マウイ島観光管理実証プログラムで地域団体と提携

2024.02.28

ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)とマウイ観光局(MVCB)は、2023年4月に始まった広範囲な提案依頼書(RFP)募集プロセスを経て、東マウイ観光管理実証プログラムを管理・実施するため、「ホオラニ・ハナ」、「ケ・アオ・ハリイ」、「ナ・マヒアイ・オ・ケアナエ」の3つの地域密着型コミュニティ支援団体と提携したと、2024年2月27日に発表しました。HTAのミッションである「マラマハワイ(ハワイを思いやる)」を支援するために、各団体は「マラマ・マウイ・ヒキナ(東マウイを思いやる)」のスローガンのもとで協力していきます。

HTAは、マウイ・デスティネーション・マネジメント・アクション・プラン(DMAP)に基づき、デスティネーション・マネジメントに対するコミュニティ主導のアプローチに資金を提供しています。HTAとMVCBはまた、東マウイの住民で構成された東マウイ・アドバイザリー・グループを組織し、このプログラムに重要な見解を提供しました。

MVCBは2023年4月にRFPを発行し、マウイ島デスティネーション・マネジメント・アクション・プラン(DMAP)で特定された観光客が多く訪れる場所での観光の影響に対処するため、画期的でコミュニティ主導の管理計画を東マウイのコミュニティから提案するよう求めています。

これらの観光地は特に観光客に人気があり、過密、混雑、資源の劣化、安全上の危険、住民と観光客の双方にとって否定的な経験をもたらす可能性があるため、マラマ・マウイ・ヒキナの各パートナーは、東マウイの次の場所の環境回復に取り組む責任があります。

◉「ホオラニ・ハナ」 ― ホノレワ(別名サウス・ワイルア・フォールズ)
◉「ケ・アオ・ハリイ」 ― カイハルル(別名レッドサンドビーチ)とワイオカ(別名ビーナスプール)
◉ネイティブ・ハワイアン事前活動団体「ナ・マヒアイ・オ・ケアナエ」 ― ナーイリイリハエレ・ストリーム(別名バンブー・フォレスト)とワイカモイの滝

この共同作業は、東マウイ・アドバイザリー・グループ、マウイ郡、マウイ警察、マウイ島消防公安局、ハワイ州土地天然資源局森林野生生物課、ハワイ州運輸局、マヒポノ、アレクサンダー&ボールドウィンなど、マラマ・マウイ・ヒキナのパートナーに加え、多くの人々の支援によって実現しました。

東マウイ観光管理実証プログラムの目的は、HTAが支援するコミュニティ主導の解決策を向上させることです。それはマウイ島DMAPを推進するもので、特に住民たちは、海、淡水、土地の生態系とバイオセキュリティの健全性を保護するためのプログラムを実施し、資金を拠出して継続すること、科学的データに基づき観光客が多く訪れる場所の収容能力の限界を調査すること、本来のハワイを永続させるための文化教育とトレーニングプログラムを提供し続けること、到着前と到着後に安全で配慮ある旅行について観光客が理解を深めるための責任あるコミュニケーションプログラムを実施すること、マウイ島での再生型観光を促進すること、交通機関と旅行体験を改善するための取り組みの策定と推進をすることなどの観光管理に関する実践が求められています。

HTA理事長のムフィ・ハンネマンのコメント:
HTAが支援するこれらの取り組みは、何よりもまずコミュニティのために、コミュニティによって生み出されたものです。東マウイの住民が観光客に対して、訪問する場所や適切な関わり方、そしてそれらの場所が持つ文化的・歴史的意義について説明する機会を提供することは、これらの地域を保護し、住民と観光客の双方にとって全体的な体験を向上させる上で重要な影響を与えるでしょう。

HTAダニエル・ナーホオピイ暫定局長兼最高管理責任者のコメント:
マラマ・マウイ・ヒキナの誕生は、まさにHTAが構想していた観光地管理における連携であり、東マウイの住民の利益のために観光の影響を積極的に管理する取り組みに貴重な知識と視点をもたらすコミュニティ・リーダーのチームで構成されています。私たちのチームは、マラマハワイの取り組みを通じて、地域社会の健全性を向上させることを目的とした地域主導型の解決策を実施するために、これらの信頼できる組織と協力できることを誇りに思います。

MVCBデスティネーション・マネージャー、ミーガン・デガイアのコメント:
このような機会を与えていただいたことに感謝するとともに、引き続き東マウイのコミュニティと密接に協力し、観光管理が住民主導で行われるよう取り組んでいきます。東マウイの各モク(地区)のコミュニティメンバーで構成される東マウイ・アドバイザリー・グループは、この一連の過程を通して私たちを指導してくれる貴重な存在です。

ケ・アオ・ハリイ(Ke Ao Hāli‘i)について
ケ・アオ・ハリイは、大地(アイナ)を覆い守る毛布のようだと例えられる、低く横たわる天国「カ・ラニ・ハアハア・オ・ハナ」にちなんで名付けられました。2018年に設立され、ハナ地区の自然と文化遺産、この地域に暮らすネイティブハワイアンの慣習や伝統的な慣行を、何世代にもわたって保護・保全することを目的としています。ケ・アオ・ハリイは現在、ハナコーストの188エーカーを管理し、望ましくない開発、乱用行為、この地区の先住民家族のアクセスを遮断する利己的な利益から守る責任を負っています。人々(カナカ)と大地(アイナ)をつなぐことで、ハナの伝統的慣行と自給自足のライフスタイルが継続されることを保証することです。故郷(クライウィ)のナビゲーターとしての正当な地位を取り戻すことで、将来世代が繁栄すると信じています。

ホオラニ・ハナ(Hōlani Hānam)について
2009年に、ハワイの価値観、慣習、景観を永続させることで、家族とコミュニティの幸福を高めるという共通のビジョンを持つ、ネイティブハワイアンのクプナ(祖父母)と文化実践者の献身的なグループによって設立されました。マウイ島東部のコミュニティであるハナにある同団体は、ハナタウン郊外にあるパパアウハウの5エーカーの沿岸プウホヌア(文化保護区)を管理しています。また、クヒクヒ・プウオネ(先住民建築の巨匠)フランシス・"パラニ"・シネンシ氏の指導の下、ハワイ全土でハレを建設して、伝統的なハワイ建築の新進の実践者を育成しています。最近は、マウイ島東部全域で草の根レベルのコミュニティ主導の能力開発と協力を支援することにも発展しています。ホオラニ・ハナは、ワイルアのアフプアア(土地区分)内のホノレワでマラマ・マウイ・ヒキナの活動を実施する、ワイルアの直系の子孫、世代を超えたオハナ、文化実践者からなる草の根グループであるワイルア・フイを支援しています。

ナ・マヒアイ・オ・ケアナエ(Na Mahi‘ai o Ke‘anae)について
ネイティブハワイアン・フィランソロピーの子会社であるナ・マヒアイ・オ・ケアナエは、ケアナエの農家とコミュニティに支援、トレーニング、持続可能な経済発展の機会を提供することを使命としています。ケアナエの家族を支援するために、労働力開発のトレーニングや機会を提供しています。ナ・マヒアイ・オ・ケアナエは、地域の文化的知識と歴史を高めるために、コミュニティ組織、企業、エコボランティアに文化的ワークショップとコミュニティワークデーを提供してきました。ケアナエの農業と自然資源の保全における実践的な学習体験を促進しています。

*2024年2月27日、ハワイ州ホノルルでハワイ・ツーリズム・オーソリティが発表したニュースリリースの翻訳です。原文(英語)はこちらからご参照ください。
https://www.hawaiitourismauthority.org/news/news-releases/2024/hawai-i-tourism-authority-partnering-with-community-organizations-on-east-maui-tourism-management-pilot-program/

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