SDGsの基本シリーズをお届けしていますが、前々回「いまさら聞けない SDGs基本編」そして前回「日本政府のSDGsの取り組み」についてご紹介しましたが、今回は、SDGsへの経緯についてご紹介します。
SDGsのことをさらに知っていただき、旅行会社の皆様はツアー造成や教育機関の皆様は、学習コンテンツの参考にしていただけましたら幸いです。
前回、前々回のコラムは、本コラムの終わりにあるリンクよりご覧ください。
SDGsの前身とは?
2021.03.19はじめに
SDGs と MDGs ?
近年SDGsという言葉は様々な場所で耳にすることが多くなったかと思います。
ではMDGsという言葉は皆さまご存知ですか?
MDGsとは、Millennium Development Goalsの略で、ミレニアム開発目標として、2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミットで採択された、国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合した目標です。
MDGsで掲げた8つの目標
- 極度の貧困と飢餓の撲滅
- 初等教育の完全普及の達成
- ジェンダー平等推進と女性の地位向上
- 乳幼児死亡率の削減
- 妊産婦の健康の改善
- HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
- 環境の持続可能性確保
- 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
MDGsは、2000年から2015年までに達成すべき目標として貧困と飢餓など8つの目標と、21のターゲット項目で構成されました。
そして、2015年、MDGsでも解決しきれなかった課題や新たに発生する環境問題、社会問題に対応するためにSDGsが誕生しました
MDGsとSDGsの大きな違いは?
目標が増えた!
MDGs 8の目標➡SDGs 17の目標へ
対象範囲が変わった!
MDGsが国連、政府機関、自治体が取り組みの対象であったのに対し、SDGsは、国連、政府機関、自治体に加え、民間企業、個人ひとりひとりまでが対象となりました。
取り組み対象:
MDGsは国、自治体 ➡ SDGsは、国、自治体+民間企業、個人
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目的が変わった!
MDGsは、発展途上国の課題解決が主な目的であったのに対し、SDGsは発展途上国だけでなく先進国の課題も解決することを目的と変わりました。
取り組みの目的:MDGsの発展途上国の課題解決➡SDGsは、発展途上国+先進国の課題解決へ
このように、「誰一人取り残さない」をSDGsの理念として、これまで発展途上国のみの課題解決であったのが、先進国も含めた世界の課題解決へと代わり、国、自治体のみを対象としていたMDGsと比べ、SDGsは、民間企業、個人も加わり、企業の取り組みとしても、個人レベルでも誰もが関係する目標となりました!
ハワイ旅行業界の皆様も、皆様の活動において、SDGsの目標達成に向けて取り組んでいただければと思います。