アウトリガー・ホテルズ&リゾーツは、ハワイをはじめ、世界のビーチリゾートで展開していますが、世界の海が健康で美しい状態を保てるように、海洋保全活動を積極的に行っています。
その活動の一貫として、『OZONE(アウトリガー・ゾーン)』と名付けた国際的な自然保護プロジェクトがあります。同プロジェクトは、2014年からはじまり、国連総会で2015年9月に採択されたSDGsより前から取り組まれています。
【SDGsへの取り組み】アウトリガー・ホテルズ&リゾーツが取り組む美しい海を守るプロジェクト
2021.04.08アウトリガー・ホテルズ&リゾーツのOZONE
OZONEとは?
OZONEとは、ハワイを中心にアウトリガー・ホテルズ&リゾーツが展開している世界各国のビーチリゾートでビーチやサンゴ礁をグローバル規模で取り組む環境保護活動のことです。OZONEの「O」は、アウトリガー・ホテルズ&リゾーツの頭文字とZONEを組み合わせた酸素の同素体オゾンの意味も含まれているそうです。
OZONEの目的は、同ホテルに宿泊されるお客様に様々な学びやアクティビティを提供しながら、サンゴ礁の健康状態を回復させ、ハワイをはじめ世界の美しい海洋環境を保護することです。
具体的には、宿泊されるゲストの皆様に、客室内でのビデオ視聴、ホテル内でのレクチャー、サンゴ礁の植え付けといったコミュニティ活動に参加できる機会を提供しています。
そして、活動開始以来、アウトリガー・ホテルズ&リゾーツに宿泊されるお客様とホテルスタッフが一丸となり、100面のフットボール場に相当する面積にサンゴ礁を植え、観察、保護を行われてきました。
サンゴ礁の植え付けの様子
6月は、世界海洋月間(World Oceans Month)ですが、2015年6月、アウトリガー・ホテルズ&リゾーツは、ワイキキ水族館、アメリカ海洋大気庁(NOAA)、ポリネシア航海協会、パパハーナウモクアーケア海洋国家遺産といった機関と共に、サンゴ礁の保護、今後10年かけて、フットボール場のような広々としたサンゴ礁の育成に取り組むことを発表しました。
Outrigger OZONE Day
ハワイ州知事デイビット・イゲ氏及びハワイ州副知事シャン・ツツイ氏が2015年6月6日を「アウトリガーオゾンの日」と制定しました。
2015年6月6日を「アウトリガーオゾンの日」と制定
「アウトリガーオゾンの日」にワイキキで行ったビーチクリーンの様子
2015年6月6日の「アウトリガーオゾンの日」には、ワイキキ水族館の前にあるワイキキビーチで、プラスチックごみや藻などビーチクリーンを行い、その後、ワイキキ水族館でゲームや景品などを用意した約8つのブースで海やサンゴを守る必要性を啓蒙するためのワークショップをビジター向けに行われました。
アウトリガー・ホテルズ&リゾーツでは「Reef Friendly Sunscreen」の日焼け止めを提供
サンゴ礁を破壊する原因の1つに、日焼け止めがあげられます。日焼け止めの成分(オキシベンゾンやオクチノキサート)に、サンゴを白化させる作用があり死滅させてしまうからです。そのため、サンゴ礁にやさしい日焼け止めを使用する必要があります。
アウトリガー・ホテルズ&リゾーツは、イベント等を通じて、サンゴ礁に害のない日焼け止め「Reef Friendly Sunscreen」を配布し、日焼け止めがサンゴ礁破壊の原因であることを伝えるなど、保護活動を展開しています。
また、ホテル内のプールでは、サンゴ礁にやさしい日焼け止めを設置されています。
アウトリガー・ホテルズ&リゾーツ、美しい海を次世代へ
アウトリガー・ホテルズ&リゾーツの取り組みをもっと知るにはこちら
一口メモ
世界のサンゴ礁のうち60%以上が地球温暖化、過剰な釣り、大気汚染によって、危機にさらされていると言われていますが、サンゴ礁は、自然界において重要な役割を担っています。世界の海に生息する50万種のうち4分の1は、サンゴ礁域に暮らしています。さらに、サンゴ礁は、海水のCO2の濃度調整にも不可欠な存在となっています。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、ハワイ島で56%、マウイ島で 44%、オアフ島で32%のサンゴ礁が白化を受け死滅していると言われています。そして、今後も大規模な影響があると予測されているのです。
アメリカ合衆国国立公園局によると、年間4,000~6,000トンの日焼け止めが、人の皮膚からサンゴ 礁の海域に流れ出ていると言われています。