留学を考え始めた方の中には、おそらく日本で馴染みの薄いアメリカの教育機関にどんなものがあるかわからない、という方もいらっしゃるかと思います。ここでは4年制大学を目指す学生が多く進学する「コミュニティカレッジ」についてご紹介していきます。
正規留学:コミュニティカレッジ
2021.06.10正規留学:コミュニティカレッジとは?
コミュニティカレッジ(Community College)とは
コミュニティカレッジとは、日本でいう短期大学にあたる公立の2年制大学です。「Community」という言葉が「地域」を意味するように、コミュニティ・カレッジはもともと地域住民に対し、リーズナブルな学費で誰にでも教育の機会を提供することを主旨としています。
コミュニティカレッジは主に「大学教育」と「職業訓練」に力を入れており、前者は主に4年制大学への編入を目指す学生が多く、後者には手に職をつけて卒業後に地元で就職する学生が多く在籍しています。
留学生に限らず、4年制大学の卒業を目的とする学生の多くはコミュニティカレッジを経由して、4年制大学の3年次へ編入していきます。一般的にコミュニティカレッジから大学へ編入するときは、単位の移行などの理由から同一州内の大学へ行く学生が多いですが他州の学校や、日本を含む海外の学校へ編入することも条件によっては可能です。
写真提供:KAPIOLANI COMMUNITY COLLEGE
職業訓練コース
職業訓練コースではその地域に根差した個性的なプログラムが高く評価されている例も多く見受けられます。例えばハワイ州内では、ホスピタリティ・観光学・調理学といったハワイならではのプログラムが多数あります。学校卒業後、OPT制度(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)を利用してハワイ州内およびアメリカ国内で仕事がしてみたい、という学生には職業訓練コースで興味のある科目を専攻するのもおすすめです。
写真提供:KAPIOLANI COMMUNITY COLLEGE
7つのコミュニティカレッジ
ハワイにはハワイ大学機構のうちの、7つのコミュニティカレッジが存在しています。オアフ島・ハワイ島・マウイ島・カウアイ島にカレッジがあるので、有する専攻や土地の好みで学校を選ぶことができます。また、どの島のキャンパスからでもハワイ大学機構の中であれば単位の移行はスムーズに行われています。
写真提供:HAWAII COMMUNITY COLLEGE
コミュニティカレッジの魅力
それは「入りやすさ」と「学費の安さ」にあります。元来「誰にでも平等に大学教育を与える」ことをモットーとするコミュニティ・カレッジは、現地の学生に対してはいわゆる全入制(open admission)をとっています。そのため、カレッジには様々な人種・国籍・性別の方が通い、多様性豊かな学習環境があります。
4年制大学と比較し、多様性の拡充に積極的な大学は留学生に対しても求める英語スコアが低いのも特徴です。TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検といった国際的な英語試験のみならず、近年では英検やTOEICを正式なスコアとして認める学校も多くあります。学校によっては付属の英語プログラムを設け、英語スコアなしでも入学できるルートを持つ学校もあります。
写真提供:WINDWARD COMMUNITY COLLEGE
もっとハワイ正規留学の詳細を知るには?
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