アロハプラスチャレンジ:廃棄物の削減

2021.06.16

ハワイ州は、2014 年7月、持続可能な社会の実現に向けて進める6つの取り組みを掲げる「アロハプラスチャレンジ」という目標が定められました。これは、ハワイ版SDGsと言われ、以下の6つの取り組みを行っています。

①クリーンエネルギーへの転換
②地元産の食料供給
③自然資源の管理
④廃棄物の削減
⑤持続可能なスマートコミュニティの形成
⑥グリーンジョブ&環境教育

旅行業界、教育機関においても、これらの取り組みをご理解いただき、環境にやさしいツアー会社の選定やこれらの取り組みへ賛同いただけましたら幸いです。

廃棄物の削減

リサイクル、生物学的変換、生活習慣の改善、ゴミ・排水処理の方法開発などによって 2030 年までに 70%の廃棄物削減を目指します。資源の再利用やリサイクルにも取り組みます。

事例:プリンスワイキキ

プリンスワイキキは、屋上庭園で、アクアポニックスと呼ばれる今注目の新しい農業技術を活用し、養殖と農作物を環境に優しく育て、その食材をレストランで使用しています。

アクアポニックスとは、アクアカルチャー(Aquaculture:水産養殖)とハイロドポニックス( Hydroponics:水耕栽培)を組み合わせた造語です。

アクアポニックスでは、スワイ(淡水魚)とティラピア(いずみ鯛)の魚タンクから栄養豊富な水をポンプで栽培する野菜のコンテナに送り、野菜は、その水に含まれる栄養素を吸収し育ちます。そして、その水をろ過し、再循環して使用します。それによって、従来の方法よりも90%少ない水の量ですみ、環境にやさしいシステムです。

事例:コクア・ハワイ・ファンデーション

コクア・ハワイ・ファンデーションは、環境保全の非営利団体です。
環境保全のため、フィールドトリップなどふまえ次世代の子供達が学ぶ場を提供し、Reduce(削減)、リユース(再利用)、リサイクルの3つのRで資源を有効活用することを子供たちに教育されています。

また、コクア・ハワイ・ファンデーションは、「プラスチックフリーハワイ」のプログラムの一貫で、ハワイのアーティスト、ヘザー・ブラウンさんデザインによるエコバックやマイボトルを作り、販売しています。

https://www.kokuahawaiifoundation.org/home

事例:クアロア・ランチ・ハワイ

クアロアランチは、廃棄物の削減、再利用、リサイクルなど様々な取り組みを行っています。
具体的には、

•リサイクル可能なボトルや缶を収集して得た収益をカアアヴァ小学校に寄付し、子供たちに4時間の教育プログラムを提供
• ビュッフェで未使用食材を地域のホームレス施設に毎日提供
•トイレにハンドドライヤーの設置                     • 段ボールのリサイクル
• 再利用可能なボトル用の給水ステーション設置に伴いペットボトルの削減
• ゴミ削減のために商用食料の廃棄物をクアロア養豚場で使用(年間最大 25 トン) 

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