ハワイ地産地消の取り組み

2022.02.08

ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの誕生

ハワイは、人種のるつぼと言われていますが、食文化においても世界各国の食文化が混ざり合っています、和食、中国料理、フィリピン料理、タイ料理なさまざまです。そして、ハワイならではの料理として確立したのが「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」です。

ハワイ・リージョナル・キュイジーヌが誕生したのは、1991年、ハワイ各島を代表する12人の有名シェフが団結し、新たなキュイジーヌを提唱した、まさに食の革命です。

ハワイ・リージョナル・キュイジーヌは、地元ハワイで採れる食材を活用し、アメリカ、フレンチ、イタリアン料理など他国料理に味噌や醤油、ワサビ、オイスターソースなどの調味料を加えたり、天ぷらやワンタン、ポキなどのアジアやハワイアン料理を洋風にアレンジするなど、各国の食を融合したグルメの総称です。発起人となったシェフのレストランで、このハワイ・リージョナル・キュイジーヌを提供することで広まりました。

その12人は、ロイ・ヤマグチ氏、アラン・ウォング氏、ピーター・メリマン氏、ジョージ・マブロ氏、サム・チョイ氏らです。今では、ハワイのレストランでは、地産地消を掲げているところが多いですが、ハワイ島産のビーフ、ハマクア産トマトやキノコ、カウアイ島産海老、マウイ島クラの苺、玉ねぎなどハワイ産の食材の産地をメニューに記載する試みも当時は斬新なアイディアだったそうです。

そして、このハワイ・リージョナル・キュイジーヌの影響で、ハワイのグルメは、世界各国の観光客から高く評価され、ハワイの食のイメージも大きく変わりました。

ロイ・ヤマグチ氏が語る「ハワイの食文化と今後の料理界」

アラン・ウォン氏が語る「ハワイの食文化の大切さ」

ハワイ産の食材

ハワイは、太平洋に浮かぶ島という土地柄、多くの食材が他国から空輸されています。昔は、ハワイでも農業が盛んであり、新鮮な地元の野菜や魚が多く獲れました。
現在は、シェフたちが地元農家をサポートし、できる限りハワイ産の食材を使い、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌを提供しています。

ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル

ハワイ・フード&ワイン・フェスティバルは、2011年にオアフ島で誕生したグルメイベントです。ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの発起人であるロイ・ヤマグチ氏、アラン・ウォン氏が人気シェフと共にハワイの産の食材を使い、地産地消を推進するイベントとしてスタートしました。現在は、オアフ島のみならず、ハワイ島、マウイ島の3つの島で開催されています。

2021年のハワイ・フード&ワイン・フェスティバルは、 Taste Our Love For the Land" (大地の愛を味わう) をテーマに、ハワイ島(10月1~2日)、マウイ島カアナパリ(10月7〜10日)、オアフ島(10月14〜24日)17つのイベントが開催され、アメリカ本土、およびハワイの各地から67人のシェフが集結しました。

ハワイ・フード&ワイン・フェスティバル公式サイト:

メイド・イン・ハワイとは
マラマハワイ
メイド・イン・ハワイとは
2022.02.09
お役立ちツールのコラム一覧
ゼロ・ウェイストを目指して
マラマハワイ
ゼロ・ウェイストを目指して
2022.02.07

「お役立ちツール」の最新レポート