ハワイ州観光局はハワイアン航空と協業し、7/22-24 3泊5日にわたる「ハワイ(オアフ島)教育旅行研修」を開催。日本全国から公立/私立高校の校長、理事長、教頭、学年主任など8校11名の教職員の皆さまが参加しました。
未来の教育旅行先として見据え、現地研修に使えるプログラムを有する施設を視察し、フィールドワークやチームビルディングなどを教職員の皆さまにも実際に体験していただきました。学生が実際に体験する数々のアクティビティを引率する教職員ご自身でも体験していただくことで、さらに質の高い教育旅行の企画に繋げていただくべく本研修を実施しました。
ハワイ教育旅行研修 実施レポート 2023/7/22-24(3泊5日)
2023.08.07◆ 旅行日程
Day 1 ー 7/22(土)
・パールハーバー
(戦艦ミズーリ記念館&ビジターセンター視察)
・イオラニ宮殿 日本語ガイドツアー
& ハワイ州庁舎、カメハメハ大王像
Day 2 ー 7/23(日)
・ビショップ ミュージアム 日本語ガイドツアー
・クアロアランチ視察(マラマアイナツアーやチームビルディング)
Day 3 ー 7/24(月)
・ワイキキ歴史ツアー 日本語ガイド
・ハワイ大学マノア校にて座談会 with リボンプロダクション
Day 4 ー 7/25(火)
ホテルチェックアウトし帰国
★宿泊先:The Twin Fin(ザ・ツイン・フィン)
| Day 1 - 7/22(土)
参加者が日本を出発しホノルル空港へ到着。今回はハワイアン航空を利用し、東京・関西・福岡からの直行便でホノルル入りしました。
【見学箇所】
・パールハーバー(戦艦ミズーリ記念館&ビジターセンター視察)
・イオラニ宮殿 日本語ガイドツアー & ハワイ州庁舎、カメハメハ大王像
▶ パールハーバー:戦艦ミズーリ記念館とビジターセンター視察
日本語ガイドの案内で館内を視察。修学旅行の見学先として選ばれることも多いパールハーバーには平和学習におすすめな施設がいくつもあります。戦艦ミズーリ記念館だけではなく、太平洋艦隊潜水艦博物館、パールハーバー航空博物館なども併せて組むのがおすすめです。しっかり見学しようと思えば丸1日でも足りないほどです。
事前申請により一般客用の循環シャトルバスを使わず、ビジターセンターへ立ち寄ることなくフォード島へ直接乗り入れすることも可能です。(※認可を受けた専用車両の手配が必要)また、パールハーバーは手荷物の持ち込み制限が厳しくバックパックやハンドバッグは一切持ち込めません。唯一許可されている中身が見えるクリアバッグであれば貴重品・携帯電話・お水など最低限の所持品を携えて見学が可能です。手荷物はビジターセンターにあるロッカーに預けることもできますが、数に限りがあり有料となります。
なお、条件は変わることがありますので、旅行会社の皆様は参加者へ最新情報を必ずご案内いただくようお願いいたします。
┗ 戦艦ミズーリ記念館( https://ussmissouri.org/jp/plan-your-visit/tours )
▶ イオラニ宮殿とカメハメハ大王像
パールハーバーを後にし、イオラニ宮殿へ移動。ドーセントを務める 森出じゅん氏 にガイドをしていただき宮殿内を見学しました。(建物を保護するため靴にカバーをし、バックパックなどは前に抱えて見学します。)
イオラニ宮殿はハワイ七代目王のカラカウア王が1882年に建てたアメリカで唯一の宮殿です。欧州の建築様式で作られ、当時のモダン・テクノロジーを駆使し宮殿内には、水洗トイレ、水と湯の出るシャワー、電話、ハワイでは初めて、またホワイトハウスよりいち早く、電灯が備え付けられました。大広間には大きなコア製の階段が広がり、ハワイ王朝第一代目からの肖像画、世界各国や王室などから贈られた調度品がたくさん展示してあります。
ハワイの歴史を学ぶのに適した施設であり、日時が決められていますが日本語ガイドのツアーやオーディオツアーで見学ができます。最後に森出さんから出題されたクイズも難なく答えられるほど、先生方も大変熱心にツアーに参加しハワイの歴史を学ばれていました。
┗ イオラニ宮殿( https://www.iolanipalace.org/ )
イオラニ宮殿見学後はハワイ州庁舎、カメハメハ大王像へ立ち寄り記念撮影。
こちらも修学旅行では立ち寄りスポット、もしくは車窓見学などで観光コースに組み込まれることが多い場所です。
| Day 2 - 7/23(日)
【見学箇所】
・ビショップ ミュージアム 日本語ガイドツアー
・クアロアランチ視察(マラマアイナツアーやチームビルディング)
▶ ビショップ・ミュージアム / 日本語ガイドツアー
ハワイの子供たちの教育を目的に作られたビショップミュージアムは、ハワイの伝統文化への誇りをより深めるための教育の場として機能しており、今では2,500万点以上の歴史的、文化的、自然の宝物を収蔵しています。展示物だけではなく、各カルチャープログラムを用意しており、フラレッスンやガーデンツアーなど様々なワークショップに参加することができます。施設内には博物館のほか、プラネタリウムやサイエンスアドベンチャーセンターなどもあり、文系理系問わず学べる施設があります。
また、期間限定で海洋環境について学べる地域コミュニティの拠点として特設展パーレイ・AIR・ステーション・ハワイが常設されています。
今回もNPOに所属するワークショップ担当者から、廃棄されたプラスチックが新しいアートや製品に生まれ変わる工程や廃棄プラスチックが海洋環境にどのような影響を及ぼすかなどについてレクチャーを受けました。今回の研修参加者が宿泊しているThe Twin Finとも業務提携しており、車寄せにあるモニュメントが廃棄物からできたアートであることを知り感銘を受けていました。
┗ ビショップ・ミュージアム( https://www.bishopmuseum.org/ )
┗ Parley AIR Station( https://www.bishopmuseum.org/parley-air-station-jp/ )
▶ クアロア・ランチ
オアフ島北東に位置する クアロア・ランチ もまた修学旅行などのメインアクティビティに選ばれることが多い場所です。ここでは映画ロケ地ツアー、乗馬、ジャングルエクスペディション、プライベートビーチ体験など様々なアクティビティが楽しめるほか、「マラマ体験」ができるアクティビティもあり修学旅行でも日本の学生さんが多く参加されています。このツアーではサスティナビリティの重要性と、古代ハワイアンが大切に守ってきたアフプアアと呼ばれる生態系、山頂から海までの区画整理のエコシステム、カロ(タロイモ)の水田への水の供給源である、谷間を抜けて海へと流れ込む小川の環境循環について学びました。ハワイの伝統的なハレ(草の小屋)の葺き替えや、カロ(タロイモ)の植え付けや収穫、掃除のお手伝い、ラアウ・ラパアウ(薬草)の手入れなどの数多くのアクティビティを行うことができます。
また、学生同士の交流を深めるためのチームビルディングも用意されており、今回は教職員の皆さんにも実際に2種類のチームビルディングを体験していただきました。(写真参照)チームビルディングでは参加者全員で協力してひとつの課題を解決したり、アクティビティを行ったときに何を感じるかなど、お互いに自分の意見を発表し合いました。
┗ クアロア・ランチ( https://www.kualoa.jp/ )
| Day 3 - 7/24(月)
【見学箇所】
・The Twin Fin サイトインスペクション
・ワイキキ歴史巡りツアー 日本語ガイド
・ハワイ大学マノア校にて座談会 with リボンプロダクション
▶ ホテル インスペクション
今回はワイキキビーチの目の前に位置する「The Twin Fin」に宿泊しました。
ツインフィンはアストンワイキキビーチから全面改装を行い新しくなったホテルです。修学旅行でもよく使われ、ホテルの前には大型バスの駐車が可能です。1階にある車寄せは学生を集めるスペースも広くあり、裏にはツアーデスクを置けるスペースも用意されています。トロリー乗り場もホテルの目の前にあるなど、使い勝手が良く学生旅行にはお勧めのホテルです。
サステナブルの観点から、部屋には再利用可能な水のボトルも置かれています。水のリフィルは客室フロアやロビーなどにウォーターサーバーが設置されており自由に使用することができます。アメニティも大きなボトルで用意されていたり、環境に配慮したホテルの取り組みも併せて視察を行いました。
┗ The Twin Fin( https://jp.twinfinwaikiki.com/ )
▶ ワイキキ歴史巡り / 日本語ガイドツアー
ホテルのインスペクションの後、ワイキキ歴史巡りツアーへ出発。今回はガイドをさゆりロバーツさんに依頼し、ワイキキ内を歩きながらハワイの歴史について学べるスポットを巡りました。今回はツアーを組みましたが、最近の為替の事情から旅行費用が圧迫されても、お金をかけずに学生自身がワイキキを散策しながらハワイの歴史を学ぶことができる方法もあることをご紹介させていただきたく、実際に体験していただきました。
ワイキキの歴史を巡る際には、ハワイ州観光局が発行しているヒストリックガイドがおすすめです。
ワイキキだけでなくダウンタウンや、またオアフ島だけでなくハワイ島などいくつかの種類をご用意しています。(※種類によっては在庫に限りがあるためeBookでの使用を推奨しています。)
・ヒストリックガイド/ワイキキ:https://www.allhawaii.jp/docs/ebook/historicguide_waikiki/
・ヒストリックガイド/ダウンタウン:https://www.allhawaii.jp/docs/ebook/historicguide_oahudowntown/
※その他eBook:https://www.allhawaii.jp/travelinfo/2480/
▶ ハワイ大学マノア校にてキャンパスツアーとリボンプロダクションとの座談会
修学旅行では現地学生がリーダーとなり日本の学生と一緒にTheBusに乗って散策したり、一緒にアクティビティを行うABCプログラムが人気です。今回も実際に現地の学生にキャンパスツアーをお願いし、校内を見学。その後は教育旅行に精通し大学や教育分野での視察や、プログラム手配を行うリボンプロダクションとの座談会を実施しました。教育旅行のポイントやホームステイについてなど今までの経験を踏まえ参加者と意見交換を行いました。また、ゲストとして経済学部の樽井教授をお招きし、ハワイ大学の概要やご自身の研究分野についてのお話しをしていただきました。
┗ リボンプロダクション:https://www.ribbonprohawaii.com/company.php
また、今回はワイキキからハワイ大学への往復移動にTheBusを利用しました。
TheBusを使用した自主研修などを行う学校もあるため、参加教職員の皆さんにもHOLOカードをお渡しして実際に利用体験をしていただきました。
┗ HOLOカードの使い方:https://www.allhawaii.jp/article/5232/
この研修にご参加いただいたことをきっかけで、早速未来の教育旅行の計画を立てられる学校もあり、参加者同士の繋がりもでき非常に有意義な研修旅行となったというお声を頂きました。ご参加いただきました先生方、本研修に協力いただきました関連企業の皆様、また現地で取材同行していただきました株式会社インプレス様、改めてこの場をお借りし御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
◆ バーチャル視察ツアーでもご覧いただけます
今回訪れた施設の中でクアロア・ランチと戦艦ミズーリ記念館は、ハワイ州観光局のバーチャル視察ツアーでもご紹介しています。以下のリンクよりぜひご覧ください。
▽ 戦艦ミズーリ記念館のバーチャル視察ツアーはこちらから
▽ クアロアランチのバーチャル視察ツアーはこちらから
◆ WEB記事について
今回のハワイ教育旅行研修の様子が記事化されています。ぜひTravel Watch掲載の記事もご参照ください。