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クルーアップデート【レグ5:2…

クルーアップデート【レグ5:2023年7月24日】

2023.07.31

ワーグリスラ(ブリティッシュコロンビア州ベラベラ)への旅に向けての準備とワーグリスラへの航海についてのコラムです。

ワーグリスラ(ブリティッシュコロンビア州ベラベラ)への旅に向けての準備とワーグリスラへの航海についてのコラムです。

レグ5:11日目 
クレムツからベラベラへ 

ワーグリスラ(ブリティッシュコロンビア州ベラベラ)への旅に備えて、私たちは心とお腹いっぱいにして、素晴らしいコミュニティであるクレムツを後にしました。ベニータとクレムツのコミュニティからのおもてなしに本当に感謝いたします。

ワーグリスラへの旅では、ホクレアやコーレアを傷つけないように、水中の丸太を注意深くかわす必要がありました。私たちがミルバンク・サウンドを通過して開けた海に向かうと、天候は快晴となりましたが、さらなる寒さと絶え間ない雨のスコールに遭遇しました。悪天候のように私自身も大変な決断をしなければなりませんでした。ホノルルにいる家族の緊急事態のために予定よりも早く出発することになりました。クルーが私の早期出発を知ると、皆が素晴らしいサポートを提供し、それが正しい決定であり、私が彼らを失望させたわけではないと言ってくれました。オハナが、クルーたちや、ポリネシア航海協会、そして全ての先住民族の基盤であることを思い出させてくれました。 

ワーグリスラへの到着が近づくにつれて、いくつかのコミュニティ船が私たちを出迎えてくれました。彼らは私たちを護衛し続け、ポート側に2隻、スターボード側に2隻が並びました。振り返ると、私たちを抱擁して家族のように歓迎しているかのようでした。同時に、雨がやみ、空が晴れ、太陽が顔を出し、ホクレアにブランケットがかけられたように温かく包み込んでくれているようでした。 

ワーグリスラへの入り口近くで、コミュニティのさまざまな年齢のメンバーによって管理されている2つのヘイルツクグァ(カヌー)が私たちを待っていました。ヘイルツクコミュニティのリーダーたちが彼らのレガリアを身にまとい、私たちを歓迎しました。鼓が鳴り響く中、強く結束し、強靭な先住民族コミュニティを象徴するような心拍を感じました。彼らは、私たちを、ライアック・グヴークヴァアウス・ヘイルツク(ヘイルツクの家)「ビッグハウス」に招待してくれ、ストーリーを共有してくださり、軽食(サーモンサンドイッチ、カップケーキ、フライブレッド、その他のお菓子)をいただき素敵な時間を楽しんだ後、ディナーを共にしました(約90分後にディナーが行われる予定でした)。クルーたちはこの時間に本当に感激し、テーブルに座ってストーリーを共有しあい、モアナヌイアーケアのビジョンについてもたくさんお互いに話し合いました。 

お腹と心がいっぱいになった私たちは、下の階に行きコミュニティのメンバーと一緒に引き続き食事を楽しみました。火が燃え盛る炉の周りでヘイルツクのオハナたちと一緒に宴を楽しむ中、歌と踊りを通じて感謝の気持ちを表現しました。私の心はいろんな意味でいっぱいになっていましたが、まだまだ心苦しさがありました。それは私は次の日に家に帰る必要があったのです。私は尊敬されるコミュニティの柱であるケリー・ブラウンさんに自分のストーリーを共有しました。彼は愛と思いやりを持って受け止めてくれて、暖かい抱擁をしてくれ、大丈夫だと伝えてくれました。そして、後になって知りましたが、彼がヘイルツクのコミュニティの皆さんにお願いし、たった4時間前に初めて訪れた見知らぬ人に愛情を示すためのブランケットダンスをしてくれたことを知りませんでした。コミュニティは二つ返事で、心を込めて自分たちが持っているものを提供して、この見知らぬ人が家族に帰る手助けをしてくれました。コミュニティメンバーからの抱擁と親切から来た心温まる気持ちが今でも残っています。 

飛行機の中で席につき、家路の途中、ヘイルツクコミュニティでの美しい出来事を書いて綴っていると、彼らの寛大さと愛を思い出し涙がこぼれてきます。言葉で簡単に説明するのは難しいですが、どこから来たかに関係なく、先住民の価値観はすべて家族への愛に由来しています。コミュニティの皆さんたちは私たちの心に触れ、クルーと多くを共有しました。私のヘイルツクのオハナへ、あなたの優しさと愛の行動は決して忘れられません。最も必要な時に私を支えてくれました。故郷から2,654マイル離れて、あなたはこの暗く困難な時に最も必要だった家族と光となりました。 

メ・ケ・アロハ・プメハナ (心からの愛と感謝を込めて) 

プア 
レッグ5 クルーメンバー

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