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星や太陽、波、風など自然を頼りに航行するポリネシアの伝統航海術による双胴船「ホクレア」は、2025年3月8日(土)に50周年を迎えます。当日は祝賀イベントが予定されていますが、これに先駆け、地元のテレビ局 KGMB 、KHNL 、K5では、ハワイ時間の明日3月5日(水)午後3〜4時に、これまでの航海に参加したホクレアのクルーがスタジオに集結し、50年の歩み、航海の思い出などを語り合う記念の特別番組を生放送します。同番組には、日本人初クルーの内野加奈子さんも出演。放送は英語ですが、HawaiiNewsNow.com にてストリーミングで日本からの視聴も可能です。
「ホクレア」は、コンパスなどの計器を一切使うことなく、星や太陽の動き、波や風の変化など、自然が与えてくれるヒントのみを使う伝統航海術による双胴船です。一旦は失われたこの伝統文化は、1975年に復活し、今日まで50年に渡り、ハワイから太平洋の島々、日本、そして世界一周航海など、延べ約30万キロ、地球を約7周するほどの距離を航海してきました。そんな「ホクレア」のクルーが出演する明日の特番では、生放送ならではのとても貴重な話が聞けるはず!
また、「ホクレア」の50周年当日の3月8日(土)には、地元K5局にて午前9時〜11時に祝賀イベントの会場となるオアフ島東部のクアロアより生中継があり、その様子は5日と同様、HawaiiNewsNow.com にて日本からライブストリーミングできます。(英語のみ)
なお、明日5日のスタジオライブ放送、8日の会場からの生中継、さらに、「ホクレア」の日本人クルーのインタビューなどを盛り込んだ約20分間のビデオ(日本語字幕付き)も近日公開予定です。詳細、スケジュールは、ハワイ州観光局日本語公式サイトallhawaiiにてお知らせしますので、どうぞご期待ください!
ホクレア(Hōkūleʻa)
ハワイの伝統航海カヌー「ホクレア」は、コンパスなどの計器を一切使うことなく、星や太陽の動き、波や風の変化など、自然が与えてくれるヒントのみを使う伝統航海術による双胴船です。ポリネシア航海協会は、一度失われた伝統航海術を復元させ、1976年にハワイータヒチ間の航海に成功し、ハワイアンの先祖たちがポリネシアから偶然ハワイに漂流したという説を覆し、彼らが航路を理解し意図的にハワイにたどり着いたことを証明しました。その後、これまで50年近くに渡り、ハワイから太平洋の島々、日本、そして世界一周航海など、地球を約7周するほどの距離を航海してきたホクレアは、ハワイの伝統文化の象徴であり、ハワイの人々の誇りでもあります。
ポリネシア航海協会(Polynesian Voyaging Society)
ポリネシア航海協会は1973年に米国ハワイ州で、歴史画家であり郷土研究家のハーブ・カネ氏、ウォーターマンとして知られるトミー・ホームズ氏、人類学者ベン・フィニー氏らにより発足された米国政府認定の非営利団体です。何世紀もの間途絶えていたポリネシアの伝統航海術を復元し、「マラマホヌア=地球への思いやりを」のメッセージを掲げ、世界中を航海しながら環境保全や文化伝承の大切さを伝える活動を行なっています。ポリネシア航海協会は、伝統航海術の芸術と科学、探求心を継承し、体験型の教育プログラムを通して、自然、文化に敬意をはらい、互いにいたわり合う大切さを次世代に伝えることを使命としています。伝統航海カヌーの修繕作業や教育プログラムの実施などは、ボランティアと寄付金によって支えられています。公式サイト(英語):http://www.hokulea.com/
「ホクレア」についての日本語の詳細はこちら。