ハワイ最大の水族館「マウイ・オーシャン・センター」 に、新たにツマグロの赤ちゃん5匹が仲間入りしました。ツマグロはメジロザメ属のサメの一種。太平洋の珊瑚礁に最も多く生息するサメのひとつで、ヒレの先端に黒い模様があるのが特徴。 最近では、乱獲により個体数が現象しており準絶滅危惧とされています。
ハワイの文化や価値観を礎とするマウイ・オーシャン・センターでは、新たに加わったツマグロの赤ちゃんたちを歓迎するためのブレッシングが行われました。ハワイアン・カルチャー・アドバイザーのデーン・マックスウェル牧師は、「この水族館に来たマノ(サメ)たちが次世代の人々に、先祖代々受け継がれてきた海と自然を守るハワイの伝統について考えるきっかけを与えてくれることを祈ります」と話す。
理想的な健康状態と環境で飼育できるよう検疫を受ける全長約2フィートのツマグロの子供たちを見守った同館のヘッドキュレーターのジョン・ゴーマン氏 は、「ツマグロの赤ちゃんたちは検疫で長時間を過ごしましたが、すべての審査を難なく通過しました。ディープリーフの展示水槽にも慣れ、餌やりにも敏感に反応しています。それは彼らが新しい環境に順応できたことを意味しています」と述べました。
ツマグロは夏の間、幼魚の飼育のために沿岸部に集まります。メスのサメは、すぐに自由に泳ぎ回ることのできる幼魚を一度に1~10匹出産し、産後は彼らより大きな捕食者から守られている安全な浅瀬に幼魚を残し、深い岩礁に戻っていきます。ツマグロの幼魚は人間とは異なり、生まれた時から完全に独立していて親からケアを受けることはありません。ツマグロは日和見的捕食者で、海底に住む甲殻類やイカ、タコ、硬骨魚などを食べ、全長1.6mほどまで成長します。
ツマグロの赤ちゃんたちは、ハワイのサメとその海洋生態系における役割、保護活動への理解を深めるリーフシャークの大使として館内の「ディープリーフ」の展示で1年間飼育された後、「多くのハワイの神々の加護と導きによって、安全に自然の生息地に戻れますように」というデーン・マックスウェル牧師による祈祷とともに生まれ育った海へと放されます。
マウイ・オーシャン・センターは、年中無休で午前9時~午後5時まで営業しています。7月と8月は午後6時まで。一般入場料は、大人$25.95、シニア(65歳以上)$22.95、子供(3-12歳)$18.95、2歳以下は無料です。1ウィークパス、年間パス、パッケージ、グループ料金もございます。プライベートイベントも承ります。詳しくはウェブサイトwww.mauioceancenter.comをご覧下さい。
マウイ・オーシャン・センターについて
マウイ島南西部のマアラエア湾にあるマウイ・オーシャン・センターは、海の神秘とハワイの海洋生物への理解を深め、環境の保護を促進する目的で、1998年に設立されました。総面積3エーカーのマウイ・オーシャン・センターは、生きたサンゴや世界でもここにしかない多種多様なハワイの海洋動物を飼育している数少ない水族館の一つ。60ある展示では、ハワイ固有種に出会えます。トリップアドバイザー社による旅行者が選ぶ「全米トップ25ベスト水族館」入賞や「エクセレンス認証」5年連続取得で2015年に殿堂入りを果たしているほか、ザガットサーベイの米国ファミリートラベルガイドにおいて「ハワイのトップアトラクション」に選ばれました。磯から広大な海の世界へ、ハワイのユニークな水中世界を探検することができるセンターでは、海洋学者によるインタラクティブなプレゼンテーションや最先端の展示を通して、ハワイの文化や歴史に触れながら、海洋環境への理解を深めることができます。館内には、「シースケープ・マアラエア・レストラン」と「リーフカフェ」の2つレストランと「ハレ・メア・オノ・コーヒーカート」、ギフトショップ「マウイオーシャントレジャーズ」があります。ギフトは、オンラインshop.mauioceancenter.comでも販売しています。マウイ・オーシャン・センターについて詳しくは、www.mauioceancenter.comをご覧下さい。最新情報は、日本語の公式Facebook(www.Facebook.com/MauiOceanJP )、Instagram/Twitter@MauiOceanJP でもご覧いただけます。 詳しくは、電話(808)270-7000またはウェブサイトwww.mauioceancenter.com まで。 住所:192 Ma‘alaea Road; Ma‘alaea, HI 96793