ハレクラニのロビーに入ると、大きなハワイらしいフラワーアレンジメントがお客様をお迎えします。これを単なる花の展示と見なす方もいるかもしれませんが、実は目で見る以上の拘りがあります。この華麗なフラワーアレンジメントは、日本三大伝統芸道のひとつ「いけばな」を用いています。
1984年、ハレクラニが大改装を経て開業して間もなく、オアフ島のマノア渓谷に住む草月流いけばなを教えていたカメモトマサコ女史が毎週金曜日の朝に館内のいけばなをアレンジしていました。
カメモト女史が日本に帰国することになったため、当時のハレクラニの生花部のスタッフに草月流の基礎と要素を伝授。その後、現ハレクラニの生花部のマネージャーであるアイリーン・バカニが意志と伝統を受け継ぎ、今日に至ります。
2018年、ハウスウィズアウトアキーの象徴である樹齢130年のキアヴェの木が倒れた後、使えなくなった木の一部をロビーにあるいけばな用の花台として再利用、またハレクラニの姉妹ホテルであるハレプナワイキキのロビーでも、草月流いけばなを楽しむことができます。
その時期にあった草花を取り入れ、目で四季を感じることができる草月流いけばなの心をお楽しみください。