ハワイの正装といえばアロハシャツ。
では女性は?というと、ムームーを思い浮かべると思います。
現在では、カラフルな柄にフリルの付いた
丈の長いワンピースを総してムームーと呼び、
結婚式やフラの衣装、現地で観光の仕事に携わる人の仕事着として
用いられています。
ではムームーはいつ頃から着られる様になったのでしょう。
ハワイの正装といえばアロハシャツ。
では女性は?というと、ムームーを思い浮かべると思います。
現在では、カラフルな柄にフリルの付いた
丈の長いワンピースを総してムームーと呼び、
結婚式やフラの衣装、現地で観光の仕事に携わる人の仕事着として
用いられています。
ではムームーはいつ頃から着られる様になったのでしょう。
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イギリスからハワイに宣教師が来島したのは19世紀(1819年)で、
宣教師によってビクトリア調の「ホロ・クー」と呼ばれるドレスが正装として定着した。
それまでハワイの原住民が着ていたのは「タパ」と呼ばれるポリネシア調の服であった。
ホロ・クーは長いドレス・タイプで床を引きずるような裾が付いていた。
やがてこれは実用のために改良され裾から足もとが見えるくらいまで引き上げられ
「ホロ・ムー」と呼ばれる服になった。
ホロ・ムーはラウンドの襟で丈が長く、ウエストがシェイプされた形で、
ホロ・クーが簡略化されたものと考えられる。
1920年代にはホロ・ムーのウエストのルーズ・フィット・タイプになり
「ムー・ムー」と呼ばれるものになる。
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「ホロ・クー」から「ホロ・ムー」そして「ムー・ムー」と続いた
アーリー・ハワイアン・テキスタイルは、
やがていくつかの支流を生み出す。
中でも上の写真にある「パケ・ムー」と「パケ」は、異文化との融合から生まれた、
ハワイ独特の服である。
“パケ”とは現地語で中国人を指す意味であり「パケ・ムー」の襟は
チャイナ襟のドレスになっていた。
袖の幅が広く、バタフライ・スリーブとも言われる。
「パケ」という服はブラウスであり、このブラウスの裾を結んで着るのが
流行になったこともある。
上の写真は、
「Hawaiian Tops」のヴィンテージドレスです。
バタフライ・スリーブで裾にスリットが入ったデザイン。
文献のパケ・ムーに近いけれど、
チャイナ襟ではないのでホロ・ムーとも近い。
この当時、色々なデザインのドレスが着られていたと分かる
歴史的に貴重な資料です。
コナベイハワイは
このゴージャスな雰囲気のヴィンテージドレスを
「ホロ・ムー」として現代に復刻!!
是非、特別な日に来ていただきたい一枚です。
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引用文献
「MASTER BOOK OF HAWAIIAN SHIRT」
平成9年5月20日発行(株)ワールドフォトプレス