毎年2月は、ハワイ語の使用を奨励するMahina ʻŌlelo Hawaiʻi(ハワイ語月間)です。Mahina(マヒナ)とはハワイ語で「月」、ʻŌlelo(オレロ)とは「言語」。今回は、ハワイで身近に触れられるハワイ語や、その歴史についてご紹介します。
「Aloha(アロハ)!」
ハワイに降り立つと、まずこの言葉でお出迎えしてくれますね。アロハは単なる挨拶だけではなく、ハワイでとても大切にされている言葉。ハワイ語辞書で調べると、愛、愛情、愛着、思いやり、など30以上の意味があります。また、ALOHAにはアルファベット一文字一文字に意味が込められているのです。(ハワイ州法 第5上7項5)

A akahai 思いやり、優しさ 優しさを持って感じ考える
L lōkahi 調和、ハーモニー 調和の中にしっかりと立つ
O ʻoluʻolu 心地よさ 感情と共に思考のバランスをとる
H haʻahaʻa 謙虚さ 謙虚さを示し謙虚である
A ahonui 忍耐強さ 自立を学ぶ忍耐強さを持つ
なぜ2月がハワイ語月間?
2012 年のハワイ州改正法により、2月をハワイ語の継承、使うことを奨励する「Mahina ʻŌlelo Hawaiʻi(マヒナ・オレロ・ハワイ)」が制定されたことから、ハワイ語月間が始まりました。それではなぜ、ハワイ州ではハワイ語の使用を奨励する取り組みがされているのでしょうか?
時は遡り1896年、ハワイ語の使用が禁じられた時代がありました。その後、ハワイ語を話す人が激減し1980年頃には、ハワイ語は絶滅寸前でした。その頃から、固有の言語なくして文化は残せないという考えのもと、ハワイ州の公用語としてハワイ語と英語が認定され、公立学校の必須科目にもなりました。現在では、ハワイ語を話す世代が育っています。
このように、ハワイ州、ハワイの人々はハワイ語という文化が途絶えてしまわないように次世代や観光客へ大切に繋いでいるのです。
ハワイ語についてもっと知りたい方はこちらから!
ハワイ旅行で出会えるハワイ語
ハワイに渡航した際に出会えるかもしれないハワイ語を一部紹介します。
ワイキキの道には、ハワイ語とその意味が刻まれているタイルがあります。
トイレのサインに、男性を意味する「Kāne(カネ)」、女性を意味する「Wahine(ワヒネ)」、そして、家族だれでも使えるという意味で「ʻOhana」と表記されていることも。
ハワイ大学医学部のモニュメントには「ʻAʻohe pau ka ʻike i ka hālau hoʻokahi.」というハワイの格言が刻まれています。意味は「学校で全ては学べない」、学校だけでなく日常にある様々なことから学ぶことの大切さを教えてくれます。また、ハワイ大学の寮には、それぞれハワイ語の名前が付けられています。

また、ハワイアン航空では、ʻŌlelo Hawaiʻi flight(ハワイ語フライト)と呼ばれるフライトがあります。ハワイ語を交えた機内アナウンスやサービスが行われており、この取り組みを通して、次世代やハワイの渡航者に文化を繋いでいくことを目的としています。また、ハワイアン航空の機材にもそれぞれハワイ語で名前が付けられています。
このように、ハワイ旅行でも身近な場面でハワイ語に触れることが出来るのです!
ハワイの単語
ハワイ旅行中に出会う可能性の高いハワイ語をご紹介します。もし話しかけられたり、どこかで表記を見かけたりしたら、以下を参考にしてみてくださいね。
【あいさつ】
Mahalo(マハロ) ありがとう
E kala mai(エ・カラ・マイ) ごめんなさい
E komo mai(エ コモ マイ) ようこそ
A hui hou(ア フイ ホウ) またね
【人】
‘Ohana(オハナ) 家族
Wahine(ワヒネ) 女性
Kāne(カネ) 男性
Ipo(イポ) 恋人
Kama‘āina(カマアイナ) 地元民
Kepanī(ケパニ) 日本人