【地産地消の美味しさを味わう。マウイ島のファームツアー】
近年ハワイで活発な、“Farm to Table”と呼ばれる地産地消の食文化。ここマウイ島でも、その考えに基づいた食の楽しみが根付いています。今回は、マウイ島を代表するパイナップルとチョコレートのファームツアーに潜入。学びと楽しさあふれるツアーで、マウイの「美味しい!」をもっと深く体感してみましょう。
マウイ・パイナップル・ツアー “黄金の果実”が生まれる場所へ

ジューシーな甘みで人気を誇る高品質なパイナップル『マウイ・ゴールド』。酸味控えめで糖度が高く、開発・品種改良を重ねながら、マウイ島の地で約50年以上にわたり栽培されてきました。そんな『マウイ・ゴールド』はどのようにして私たちの手に届いているのでしょう? ハレアカラ山の中腹にある農園でのファームツアーに参加し、生産の現場を訪ねてきました。

ツアーは約1時間30分。専用のバスに乗り込みさっそく出発! 知識豊富なガイドによる説明を聞きながら、広大な農園へと向かいます。

まずはパイナップルの選別や洗浄、梱包を行うエリアへ。収穫されたパイナップルがごろごろとベルトコンベアーを流れ、一つひとつ手作業で丁寧に箱詰めされていきます。参加者には、その場で箱に詰められたばかりのパイナップルがお土産として配られます。

いよいよパイナップル畑へ。その広さはなんと約6㎢! 『マウイ・ゴールド』についての歴史や栽培技術を学びながら、収穫前のパイナップルを観察します。

そしてお待ちかねの試食タイム! ガイドがその場で切り分けてくれる新鮮なパイナップルは、甘くてジューシー! 酸味が低く、生でそのまま食べるのに特に適している品種なのだそう。
希望者には、最後に記念撮影も。撮影データは後でメールにて送られます。大人も子どももみんなが楽しめる大充実のツアーで、マウイの食と自然の豊かさを存分に感じてみてはいかがでしょうか。
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マウイ・チョコレート・ツアー 神秘のスイーツ探訪

オアフ島でもお土産で人気な『マウイ・クイア・エステート・チョコレート』は、マウイ島・ラハイナ生まれ。西マウイ山脈の麓に位置する農園とそこに併設した工場で、カカオ豆の栽培から収穫、チョコレートの製造までを一貫して行なっています。今回のファームツアーでは実際にカカオ農園に潜入! みんなに愛されるスイーツが生まれる過程を見学します。

ツアーは約1時間30分。いざ、カカオ農園へ。木に実ったカカオ豆はラグビーボールほどの大きさ。収穫には約3〜5年ほど要するのだそう。ガイドによるユーモアあふれる解説はわかりやすく、楽しみながら栽培について学べます。

その後は、ファーム内にあるツリーハウスへ。カカオ豆を触ったり、匂いを嗅いだり。五感をフルに使って、素材について学びます。ここでお楽しみの試食タイムも! カカオ豆の種類や配合されたミルクの割合、フレーバーの異なる9種類のチョコレートを食べ比べ。併設されたショップで購入も可能なので、お気に入りの味を見つけてぜひお土産に!

まさに“農園からバーまで”を体現した本ツアー。このほかにも併設の工場にてチョコレートの製造過程を学べるツアーも実施しているので、興味にマッチした体験を楽しんでくださいね。
photos:Fumito Kato
text:Hawaii Style